15. カレーパン
先日、大学の近くのとあるパン屋さんでカレーパンを買った時の話です。
カレーパン135円とあったのを買ったら、次のようなレシートが帰ってきました。
一瞬、生まれた頃にタイムスリップしてしまったのかと思いました。
参考:消費税のあゆみ
1989年(平成元年) 消費税導入 3%
1997年(平成9年) 消費税増税 5%
店にあった説明によると、「そのうち消費税が10%になるから、消費税が8%の期間は、5%だった頃の値段に、3%足して計算する」とのことでした。すごい肝の座り方ですね。
帰り道、カレーパンを食べながら、なんか変だなと考えていたら、やっぱり微妙にアンフェアですよね、コレ。
なんかちょっと大げさですが、元のカレーパンの値段(消費税を加える前の値段)をXとおきます。
すると、135円という値段は5%時代の税込の値段なので、
X × 1.05 = 135
ということがわかります。
一方、今の消費税は8%なので、カレーパンは
X × 1.08
という価格にしなければなりません。
ところが、レシートによると
135 × 1.03 = 139
という計算が行われています。これは、カレーパンの元の値段を使って表現すると、
X × 1.05 × 1.03 = X × 1.0815
という計算をしていることになります。
つまり、本来は 「X × 1.08」円のところを「X × 1.0815」円という値段がついているということになります。
130円程度のカレーパンの買い物では1円の誤差も出ませんが、2億円分くらい買い物すれば30万円も差が出てしまいますよね。カレーパンを2億円分買う予定がある人は気をつけてくださいね。
実際にあった中学入試みたいな話でした。